2006年7月24日から2泊3日、俺は九州に旅行に行くことにした。
理由としては地元の宮城から遠くに行きたかったこと。
当時、毎日定期で飛行機が飛んでいる国内の一番遠い都市が福岡だったという理由からだった。
あと、初めての飛行機に乗ってみたいというのもあった。
飛行機で仙台から福岡へ
早朝。自宅の最寄駅から仙台駅に向かい、そこからバスで仙台空港へ。
空港行きのバスは始発だというのに混雑しており、当時、県内最大のドル箱路線という噂は本当だったんだなと思った。
仙台駅前バス停を出発し、長町駅前のバス停に停車、そして仙台空港へ。
ちなみに、翌年に仙台空港行きの鉄路が開通したので、これが最初で最後の仙台空港行きのバスとなった。
仙台空港に到着。
受付でチケットを受け取り、セキュリティーチェックを受ける。
セキュリティーチェックは、別に悪いことしているわけでもないのに少し緊張した。
搭乗まで1時間あるのでロビーで待つ事になるが、初飛行機で落ち着かずロビーをウロウロしていた。
明らかに不審者である。
やっと搭乗が始まり、案内されたゲートに。
そこにはバスが止まっており、登城する飛行機まで移動する。
バスを降りたら飛行機とタラップカーが止まっていて、その光景がTVや映画で見たような光景で「これから飛行機に乗るのか」と興奮した。
タラップカーを使って搭乗。
搭乗から10数分後に出発。
「いつ離陸し始めるんだろうか」
滑走路を何度も右へ左へとしばらく走り続ける。
登りの時間の長いジェットコースターのようでドキドキしてきた。
何回か角を曲がったところで停車。
ジェットエンジンがけたたましく、「ギュイーン、ゴオオオオオオ」唸りはじめ、急加速を開始。
どんどん速度が出てて、浮遊感が一瞬あり、そこからどんどん空港が小さくなり、街も小さくなっていく。
急旋回をはじめ、下界に金華山が見えるとアナウンスが。
そこから雲の中に入り、景色が真っ白になった。
20分くらいすると雲が晴れ青空が。
当たり前の事なのに、地上は雨だったのに上空は晴れているのが不思議な気分だった。
フライト中は、サービスのジュースを飲んだり、景色をぼーっと眺めていた。
しばらくして着陸態勢に入り、飛行機は雲の中へ。
雲が晴れたら下界に福岡の街並みが。
大都市だけあって住宅地やマンションが広がっている。
だんだんと下界に街が近づいてきて空港が見えてくる。
どんどん滑走路が近づいていき、ドンという衝撃と共に着陸したことが分かった。
着陸後、急減速しのろのろとボーディングブリッジに向かっていく。
車窓を見ると空港の近くにビルやマンション、一軒家がひしめいていて、街の中にある空港ということが分かる。
空港は街外れの郊外にあるイメージがあるので不思議な気分だった。
飛行機を降り、地下鉄で博多駅へ。
地下鉄で2駅で博多駅に行けるなんてすごい便利だな。
特急かもめで博多から長崎へ
地下鉄博多駅に到着し、地上に出ると雨が・・・。
長崎では降ってないといいなあ・・・。
特急かもめに乗って長崎へ。
デザイナーがデザインしてるだけあって随分とかっこいいな。
車内に入るとグリーン車でもないのに革張り。床はフローリング。
外観だけではなく車内までかっこいいな。
あと、座席がふかふかして気持ちよかったので途中寝ていた。
しばらく有明海沿いを走る。
晴天だったらもっと景色よかったんだろうな。
長崎駅に到着。
長崎は晴れていて暑い。
雨が降ってなくてよかった。
長崎に到着したのは13時前。
約半日移動していたのか。
そういや仙台から千キロ以上離れた土地にいるんだな。
ただ、そんな遠くに来た気がしないのは何故だろうか。
路面電車に乗るため、電停に向かう。
つづく。