2013年8月。
2年ぶりの夏季休暇を貰い折角のなので東北近辺でサイクリングしようと計画を立てた。
そこで、3つほど候補を挙がった。
・猪苗代湖(福島県)
・小川原湖(青森県)
・田沢湖(秋田線)
・十和田湖(秋田県&青森県)
上記から何故田沢湖を選んだかというと。
猪苗代湖と小川原湖は一周約60kmと貧脚の自分には走破できる自信が無かったので却下。
十和田湖はバスでしか行けないため、輪行が出来ないので却下。
田沢湖は一周20kmで駅からも片道10kmとサイクリングには丁度いいの決定。
8月15日、仙台駅から秋田新幹線で田沢湖へ向かった。
始発の新幹線だけあってガラガラ。
ただ、別の車両にローディーの集団が輪行していた。
まさか彼らも田沢湖へサイクリングに?
雫石駅を過ぎたあたりから、8月9日起きた豪雨の影響で徐行運転になった。
線路沿いの川岸に大量の流された樹木が散乱していた・・・。
新幹線は徐行運転していた影響で30分以上遅れて田沢湖駅に到着。
同じく乗車していたローディー達はまだ乗車したままだった・・・。どこに行くんだろうか?
あと、山奥なので少しは涼しいと思ったが、まだ午前9時なのかなり暑いんですけど・・・。
熱中症に気を付けないと。
田沢湖駅
自転車を組み立て、田沢湖へ出発!!
田沢湖までの道のりは田園風景が広がっていて気持ちよかった。
ただ道路がガタガタで走り心地最悪なのが頂けないが・・・。
田沢湖駅から30分で田沢湖に到着。
田沢湖一周のサイクリングが始まる・・・。
今回は右回りで周回した。
田沢湖を周回し始めて20分くらい漕いでいると鳥居を発見、ここで休憩を取った。
御座石神社という神社の鳥居らしい。
神殿が見当たらないがどこにあるのだろうか?湖の底に沈んでしまったか?
※ネットで調べたら道路挟んで内陸の方にあるようだ
鳥居近くの水辺には魚がたくさんいた。
網ですくったら大漁そうだな。捕ったら警察に捕まるんだろうけど。
田沢湖を周回する県道は、木立のお陰で真夏の強い日差しを遮ってくれてかなり快適だった。
途中、県道からモヤ森自転車道というサイクリングロードに分岐していく。
自転車道は湖沿いを走行できて良かったが、すぐに県道に合流してしまうのと道がガタガタしていて残念だった・・・。
たつこ像
県道に合流してからしばらく漕いでいると、ガッカリ名所で有名なたつこ像が。
ガッカリ名所のくせに近くの駐車場がごった返している所為でかなり走り辛かった。
記念に愛車とツーショット。
タツコ像が自転車をめっちゃガン見してる写真になった。
腹が減ったのでたつこ像近くのホテルで昼食。
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注文したのは稲庭うどんセット。
うどんというには面が細く、ちょっと太めの素麺みたいだが、コシがあって、細さのお陰で喉越しが良くて美味かった。
たつこ像を過ぎたあたりから県道は湖沿いを通るようになり、湖を眺めながらのサイクリングで爽快だった。
途中で思い出の潟分校の標識が見え、気になったので内陸へ道を逸れた。
田沢湖町立生保内小学校潟分校
細い山道を通り、ちょっとした峠を越えると、思い出の潟分校に到着。
ちなみに正式名称は田沢湖町立生保内小学校潟分校という昭和49年に廃校になった校舎らしい。
ちょっと走ればたどり着くと思ったらガッツリ急な坂の連続で疲れた・・・。
校舎内に入ると、すべてが木造で懐かしいというより映画やドラマのロケセットみたいな印象だった。
教室もロケセットみたいに木造で統一されていた。
今の50代以前の世代なら懐かしいんだろうけど、こちとら国から欠陥品認定受けてるゆとり世代なんでね、鉄筋コンクリート造の校舎でしたよ。
大雨降ると雨漏りするくらいボロかったけど・・・。
いつも思うんだけど、写真みたいに3・4年一緒とか5・6年一緒の複式学級って学年毎に授業内容違うのにどうやって授業進めているのか気になる。
こちとら、多い学年だと6クラスもあるようなマンモス校で、クラスが違うだけで授業の進捗具合が違うのに。単に担任が厳しいか緩いかの違いだけど・・・。
こちらが体育館。体育館も木造である。
たしかここが職員室。
ただの廃校なのに職員室って聞くといい気分じゃないのは何故だろうか・・・。
たぶん自分だけじゃないと思う。
教室でちょと休憩を取って学校跡を後にする。
小学校跡を見学して、小学生の頃が羨ましいという感情が沸き上がってきた。
何もかもが新鮮でワクワクした毎日。
夏休みの気分が高揚してくるあの独特な空気感。
冬は雪が積もったら手を真っ赤にして思う存分雪遊びをして。
将来の選択肢も今なんかより圧倒的に多いし。
歳を重ねるという事は、選択肢や可能性が狭まっていくっていうのを就活に失敗して薄給激務のブラック企業勤めになってしまったのでかなり痛感している。
まさか数年後に転職にも失敗して転落人生を歩もうとは・・・。人生詰んだ・・・。
来た道を戻って県道に戻る。
山道を抜けると、来るときには気付かなかった田園風景と田沢湖を綺麗に見える場所が。
県道に合流してからは県道が内陸側に通っているのであまり湖を見ることなくスタート地点に到着。
ゆっくり回ったつもりだが、時刻はまだ16時過ぎ。
帰りは最終の新幹線を予約したので時間はまだまだある。
暇なので湖岸に出てみる。
重機でスワンボートを陸に揚げている光景が。
暇なのでぼーっとスワンボートを陸揚げする作業を見ていたり、湖岸をうろうろしていると、駐車場からサイレンが聞こえ警察官がこちらに向かってきてた。
不審者にでも見られたか?これが噂に聞く職質か?
しかし、警察官から「身長175cmくらいで黒いリュック背負った韓国人を探しているか知らないか」と言われ、国籍以外完全一致だったので「韓国人じゃないですよね?」と身分証明書の提示を求められた。
免許証を見せ、尋ね人ではないことを無事証明した。
だが、最悪なことに、先程の警察官が片っ端に湖岸に居た人に尋ねていたので、湖岸に居るだけで警察官が探している尋ね人じゃないとか指をさされ、今すぐ通報通報と居たたまれないなったのでそそくさとこの場を後にした・・・。
俺じゃねーよクソが!!
こんな東北の山奥まで来て何やらかしたんだよ韓国人よ。
そのまま真っすぐ駅に向かっても時間がかなり余りるのでちょっと遠回りをして農道を走行した。
誰もいない農道を突っ走るのも爽快でかなり良かった。
だが、1時間もしないで田沢湖駅に到着。
新幹線の発車時刻の21時まで何しようか・・・。
「みちのく食事処」で夕食
とりあえず腹が減ったので近くの定食屋で夕食を。
店内はいかにも定食屋という雰囲気で、客層も常連客ばかりで自分は完全に浮いていた。
ラーメン、うどん、そば、定食物多数とメニューが豊富で迷ったが、ガッツリしたものが食べたいのでハンバーグ定食を注文。
ハンバーグは家庭的な感じでちょと固めだったがこういうのもたまにはありだなと思った。
あと、ご飯が丼いっぱいなので満腹になった。
定食屋を出ると外は日が沈み暗くなっていた。
まだまだ時間があるので駅周辺を散策しに自転車を漕いだが、駅を過ぎると真っ暗だった。
余りにも暗く方向感覚が無くなりそうで道に迷いそうだったので10分くらいで戻ってきた。
発車時刻まで1時間半以上あるが自転車を輪行袋に入れ、待合室で暇をつぶした。
暇な1時間を何とか潰し、帰りの新幹線に乗車し帰路に着いた・・・。
夏季休暇の一ヵ月前から計画を立てていて結構楽しみにしていたが、8月9日の秋田・岩手豪雨の所為で日程を変更する羽目になった上、湖岸での職質イベントの所為でがっかりな感じで終わった・・・。
だが、快晴の中の湖岸を眺めながらの自転車を漕ぐ爽快感が唯一の救いだった。
おわり。