2008年12月26日、地元仙台で大雪となった。積雪10cmちょいといったところか。
仙台とは言え12月でこんなに積もるのは珍しい。
むしろ仙台はそんなに積もらないし、降らないのだ。
会津若松へ在来線で
こんなに積もるなら豪雪地帯ならどれくらい積もっているのだろうか。
気になるので豪雪地帯に行こうと思い、近場の豪雪地帯と言えば山形市と会津若松市が思い浮かんだ。
どっちが積雪多いのか分からないが、なんとなく会津若松の方が多そうなので会津若松に行くことにした。
俺は当時、冬休み中の暇な大学生。思い立ったら吉日。
今日は2008年12月27日。そう仙台で積雪があった翌日である。
ただ学生なので金がないが時間はあるので在来線で行くことにした。
早朝。始発の電車に乗り郡山まで各駅停車の電車に乗車する。
電車に乗車してから約一時間後。北白川駅に到着。
まだ福島県入りすらしていない。
もうなんか飽きて来たな・・・。
やっと福島駅に到着。
ここまで来るのに約1時間と45分。
流石に尻が痛くなってきた・・・。
当時はスマホなんて普及しておらず暇な上、尻痛との闘い。
ちょっとでも贅沢して新幹線で行くべきだったと後悔している・・・。
暇と尻の痛さと闘いながら約1時間。郡山に到着。
磐越西線に乗り換える。またそこから1時間以上乗車しないといけない。
尻の肉が取れる夢が見られるのも時間の問題か。
なんか吹雪いてきたな。これは豪雪が期待できるな。
会津若松に到着。時刻は10時前。なんだかんだ4時間掛かったな。
疲れた・・・。二度と在来線だけで行かないと誓った。
どれくらい豪雪なのかと思ったら、雪に線路が埋もれかかっている程度。
正直拍子抜けした。
鶴ヶ城へ向かう
駅舎を出て、鶴ヶ城に向かうバスに乗る。
鶴ヶ城なんて小学校の修学旅行以来だろうか。
小学生の頃は、平凡なサラリーマン程度で十分と世の中を冷めた目で見つつ、なんか大きなことをしたいという希望もあった。
ただ、大学生になって働きたくないという気持ちが大きくなったのと、会社員として働いている自分が想像できなかった。
まさか、就活に失敗して、1回目の転職にも失敗してあらゆる可能性が閉ざされた未来が待っているとは当時思っていなかったが。
そもそもスキルアップしても定年40歳の業界。気付くのが遅すぎた。
今更キャリアチェンジした所でブラック企業しか待ってないだろうし・・・。
ブラック企業は1社目でお腹いっぱいだ。まじで人生どうしてくれようか・・・。
鶴ヶ城最寄りのバス停に到着。
鶴ヶ城まで歩く。
雪が解けかけていて道路がつるつるして危ない。
鶴ヶ城見学
鶴ヶ城に到着。
思いの外観光客が居なかった。
城内は博物館のようになっている。というか城型博物館。
現存天守閣ではないので、今にも足滑らせて転んで死にそうなくらい急な階段もないし、何処に通じてるかも分からない階段や通路もないので面白さは半減。
現存天守閣(姫路城)がどんなものかは以下の記事を見てください。
天守閣の頂上に到着。
街は一面、雪景色となっている。
会津若松って、そんな大きな街のイメージが無かったがそこそこ大きいんだな。
小学校の修学旅行で登っているはずなのに天守閣からの眺めを覚えていない。
天守閣から真下を見下ろすと誰もいない・・・。
そもそも天守閣にも数人くらいしか観光客がいない。
平日と冷え、学生は冬休みだし、社会人も冬期休暇の所もあるはずなのに・・・。
天守閣を降り、周りを散策すると鳥居がいっぱい建ててある神社が。
稲荷大明神と書いてある旗があるが京都の伏見稲荷大社と関係あるのかな。あっちも鳥居いっぱいだし。
しばらく散策後、誰もいない鶴ヶ城をあとにする。
会津若松散策
融雪の為だろう。雪国でしか見られない光景だな。
鶴ヶ城の最寄りのバス停の時間が合わないので繁華街に向かい。
向かう途中、古めかしい石造りの建物があるが市役所だろうか?
繁華街に到着。
鄙びたアーケード街となっているがそこそこ大きい。あと、シャッター街というわけでもなかった。
アーケード街の中にあるバス停で会津若松行きのバスを待つ。
5分程度とはいえ、こんな寒空の中、バスを待つのは辛いな・・・。
バスが遅れていて10分後に乗車。
凍え死ぬかと思った・・・。
会津若松駅前バス停に到着。
喜多方へ
会津若松駅に着いたが、喜多方方面行の電車の発車時刻までまだ40分もある。
暖かい待合室があるからいいが暇だ。
それにしても腹が減ったが喜多方でラーメンを食う予定なので我慢我慢・・・。
喜多方方面行きの電車(手前)に乗車し、喜多方へ向かう。
車窓は一面の雪景色。
風が強いのかビュービューと風切り音が。
帰りの電車止まらないといいな。
喜多方駅に到着。
腹が減ったのでラーメン屋を探しに駅前を散策する。
田舎町のくせにラーメンが有名なだけあってラーメン屋が多い。
どのラーメン屋がいいのか迷うな・・・。
こんな裏路地とか
こんな裏路地まで探す。
流石に裏路地にラーメン屋は無かったが。
もう空腹が限界なので適当な店に入店。
ラーメン屋探しに裏路地まで歩き回ったのは徒労に終わったのであった・・・。
味噌ラーメンを注文し、10分後くらいに着丼。
見た目も普通の味噌ラーメン。味も普通にうまい味噌ラーメンだった。
福岡の豚骨ラーメンみたいに特徴的なのを期待していたが、普通の近所で食べるラーメンと変わらず拍子抜け。味噌ではなく醤油にすべきだったか・・・。
むしろ福岡のラーメンが特徴的過ぎただけか・・・。
ラーメンを食べ終え駅に向かう。
運よく電車の発車時刻まであと10分。
この電車を逃すと2時間待たないといけないところであった・・・。
危ない危ない・・・。
喜多方を発車し、会津若松へ向かう。
それにしてもさっきより風が強くなったような・・・。
電車止まらないといいんだが・・・。
会津若松駅周辺を散策
会津若松駅に到着。
郡山行きの電車までまだまだ時間があるので会津若松駅周辺を散策する。
裏路地に行くとアサガオのプランターの支柱みたいなものにライトアップしているものが並んでいる路地が。
こういう地味なのなんか好き。仙台の光のページェントとか表参道のイルミネーションみたいなクソカップルの巣窟かつ人がゴミのように沸いてるようなのみたいなのじゃないのが。
駅に戻ると悲報が・・・。
強風の所為で電車が30分以上遅れている・・・。
どこまで暇を持て余せばいいんだ・・・。
郡山へ向かう
折り返しの電車が30分以上遅れて到着。
憎き強風め。
車内清掃を終え郡山行きの快速電車に乗車。
それにしても快速のくせに豪華な車内だな。
郡山駅前散策
快速電車に揺られ郡山に到着。
郡山駅間へイルミネーションで彩られていた。
ビックアイという展望フロアが無料のビルの展望フロアに向かう。
この展望がタダで見れるってコスパいいな。おクソカップルが多いのが難点だが・・・。
駅前の広場はこんな感じにイルミネーションで彩らている。
仙台に帰る
郡山で各駅停車で仙台に帰る。新幹線に乗れないフリー切符を購入した為、帰りも尻への拷問の時間が・・・。
福島駅に到着すると積雪が。
福島駅で仙台行きの電車に乗り換えるが仙台行きの電車の発車時刻まで時間があるので駅前を散策する。尻も痛いし・・・。
福島駅前のイルミネーションで彩られていたが時刻は21時過ぎ。
いそいそと帰宅する社畜サラリーマンで溢れかえっていた。
こんな夜遅くまで働くサラリーマンにはなりたくないと大学生の当時は思っていたが、普通に毎日終電、下手すりゃ徹夜が当たり前のブラック企業に就職することになろうとは・・・。
仙台駅の電車に乗車し、一路仙台に向かう。
1時間半弱かけて尻を痛めつけ、仙台に到着。
朝にはあった積雪が解けてなくなっていた。
仙台であれだけ積もったのだから豪雪地帯の会津若松はさぞかし大雪なのだろうかと思ったら大して積もっておらず拍子抜けだった。
あと、会津若松に行くときは新幹線を使おうと誓おうと思った。尻の為に。
まさか、8年後に東京から会津若松へ在来線で行くなんていう暴挙に出るとは、腑抜け大学生の俺には考えもしなかっただろう・・・。
おわり。