2006年8月。
高校生だった俺は、絶賛夏休み中かつ人生初の九州旅行を終え暇をしていた。
そこでどこかに旅行にでも行こうと思った。
しかし、九州旅行で金を使い果たし金欠状態。
だが、当時JR東日本から今では考えられないほど破格なフリー切符を発売していた。
それは土・日きっぷだ。
JR東日本管内の北東北3県(青森、秋田、岩手)以外なら新幹線も特急も乗り放題で以下のような超破格な切符だ。
・大人18,000円
・中高生9,000円
・小学生3,000円
※2010年3月に廃止され、現在は週末きっぷという同じエリアで普通列車のみ乗車出来て大人8,730円、子供2560円という切符に改悪された。
その切符を使用して、神奈川の最南端に行って見ようと思い立ったので、8月5日新幹線で東京に向かった。
三崎口駅へ向かう
始発で仙台から新幹線に乗車し、東京に到着。
この頃は東京に着いたらなんだか心躍ったが、10年後には絶望という真逆の心証を受け取るようになろうとは皮肉だ・・・。
東京か山手線で品川に向かい、神奈川の最南端の駅三崎口に向かう為、京急線に乗り換える。
品川から約1時間。三崎口駅に到着。
三崎口駅から徒歩で行けば最南端に到達できると思ったが、最南端はバスで城ヶ島という島に向かわないといけないようだ。
まさか神奈川の最南端が島だとというのを初めて知った。
バスで城ヶ島へ
丁度、城ヶ島行きのバスのが止まっていたので乗車した。
バスは全席が埋まるくらい混んでいたが運よく着席できた。
バスは、山間の住宅地や、漁港を抜けていき、城ヶ島と城ヶ島大橋が見えてきた。
城ヶ島大橋を越え、城ヶ島のいかにも地方の漁港みたいな街並みを通り過ぎていく。
バスは程なくして城ヶ島バス停の到着。
城ヶ島散策
バス停から細い路地と階段を通り抜けると、高台から海が・・・。
とても東京から電車とバスで1時間半の場所は思えないほどの絶景だな。
高台を下り、海岸に出てみると砂浜はなく、ゴツゴツとした岩礁が広がっていた。
遠くにはヨットの群れが見えた。
江ノ島あたりから出航したものだろうか。
岩礁ばかりなので海水浴客はあまりおらず、釣り人ばかりだった。
8月の炎天下の中、じっと魚が釣れるのを待てるよな。
俺には無理だな。10分くらいで飽きて帰ると思う。
俺は釣りは向いてないな。
京急線で横須賀へ
次は横須賀に向かおうと思い、京急線で横須賀中央駅へ向かった。
米軍基地があるくらいの知識しかなく何処を観光したら分からないが、取りあえず海の方に行けば何かあるだろうと思い、海岸方面へ徒歩で向かった。
横須賀散策
海岸のまで歩いていると、そこかしこに高層マンションが乱立していて、思ったより都会で栄えているんだなと思った。
海岸近くを歩いていると公園に戦艦が出没。
三笠という日露戦争で活躍した戦艦で、展示してあるのはモニュメントではなく本物らしい。
戦艦の中も見学できるので見学した。
艦内は、日露戦争や三笠の資料や、当時の艦内の様子を再現していた。
艦内だけではなく操舵室の屋根にも登れる。
ちなみに対岸に見えるのが米軍基地らしい。
マンションらしき建物が乱立しているので普通の住宅地かと思った。
ちなみに、ヨコスカフレンドシップデーという横須賀米軍基地の一般開放の時に基地の中を見学できるらしい。
機会があったら行って見ようかな。
場所によってはこんな迫力のある写真が撮影できる。
見学を終え、横須賀中央駅に戻り、横須賀線に乗り換えて鎌倉を目指すために京急久里浜駅に向かった。
何でこんな面倒な経路にしたかというと、横須賀中央駅から横須賀駅まではバスでしか行くことが出来ず、横須賀駅行きのバスを探すのが面倒だったからだ。
つづく。