今回は趣向を変えてグルメ記事を書こうと思う。
今回紹介するのは埼玉県八潮市にあるパキスタン料理屋「アルカラム」だ。
埼玉県八潮市は中古車販売の取引が多く、それを生業としているパキスタン人が多数在住している。
その関係で八潮市役所周辺には以下のパキスタン料理屋が密集している。
※最後のきーCurryはインド料理屋
特にアルカラムとカラチの空が有名でカレーマニアの間では必ず行くべき名店として有名らしい。
自分はアルカラムもカラチの空も行ったことがあるが、個人的にはアルカラムが気に入っており、かなり通い詰めていて紹介したいと思い記事にしてみた。
- アクセス
- 初来店
- メニュー紹介
- パヤバクラ(Paya Bakra)
- ビーフパヤ(Beef Paya)
- ニハリ(Nihari)
- ハリーム(Halim)
- カリパコラ(Kari Pakora)
- マトンビリヤニ(Mutton Biriyani)
- チキンビリヤニ(Chicken Biriyani)
- マトンプラオ(Mutton Plav)
- チャナアンダ(Chana Anda)
- チキンカラヒ(Chicken Karahi)
- アルゴシュト(Alu Gosht)
- サルガムゴシュト(Salgam Gosht)
- チキンロビア(Chicken Lobia)
- チキンコルマ(Chicken Quorma)
- マトンコルマ(Mutton Quorma)
- アチャリチキン(Achari Chicken)
- オジリ マサラ(Ojieari masala)
- ゴビゴシュト(Gobi Gosht)
- キーママタル(Kima Mater)
- ダルチャワル(Dal Chawal)
- スージ ハルワ (Suji Halwa)
- ザルダ(Zarda)
- セミヤ(Semiya)
- 場所
アクセス
つくばエクスプレス八潮駅北口から東武バス「草加04 :八潮市役所経由草加駅東口行き」「草加06:八潮中央病院経由草加駅東口行き」で「八潮メセナ」バス停で下車。徒歩1分。
ただし、バスの本数が1時間に1本と絶望的に少ないので歩いていくことになると思う。徒歩20分掛かるけど。
初来店
当時インド・パキスタン・ネパール料理にハマっていて、自宅の近くの八潮市にアルカラムという本格的なパキスタン料理屋があるのという情報を得て気になったが、以下のネットの情報を見て敬遠していた。
・日本語が通じない店員
・メニューが日本語で書かれていない。
・厳格なイスラム教徒の店
しかし、ネットで調べれば調べるほど知的好奇心を刺激され、ついにホイホイ行ってみることにしたのだ。
2015年1月。自転車で店へ向かった。
店に到着すると、店内には誰もおらず入り辛い雰囲気。
チキンな自分は店の前をうろうろしてなんとか決心して入店。
メニューはネットの情報通り日本語表記は無し。
しかし、事前にネットで情報を得ていた自分は、気になっていたニハリとマトンビリヤニを注文した。
※店員に訊けばどんな料理なのか片言の日本語で説明してくれる。
店員は、ネパール人なのかな?日焼けした日本人の顔つきに近い感じ。
こういう現地人がやってるような店は店員の態度が威圧的だったりやる気の無さ全開だったりすることが多いが、ここは物腰柔らかい感じの人で好印象だった。
店内は青い壁にエスニックな絵画とかアッラーのマークとか飾ってあり、現地の食堂みたいな雰囲気だった。パキスタンなんて行ったことないけど。
※2017年6月撮影
ちなみに現在はリフォームされていて、白い壁でパキスタンのデコトラの写真が壁一面に飾ってある。
注文してすぐに付け合わせのサラダとスープが到着。
あと何故か割り箸も付いてくる。
スープは、見た目通り中華スープみないなスープで少し酸味があり美味かった。
ちなみに現在はコストダウンの為かスープが付かなくなった。
サラダは、キャベツの千切りにドレッシングがかかっている普通のサラダだがやけに盛りがいい。あと、ドレッシングもスパイスが効いていて他では食べた事のない味。
サラダはフォークで食べるより割り箸の方が食べやすいな。
サラダを食べ終わる頃にニハリとマトンビリヤニが到着。
ニハリもビリヤニも量が多い。全部食べられるのか不安になった。
ニハリは、羊のすね肉を煮込んだカレーで、スープはトロトロとしていて日本のインドカレーとも違う食べた事のない味。絶妙な辛さでナンが進む進む。
肉はマンガ肉みたいな見た目で柔らかくホロリと骨から簡単に肉が取れる。
スープと肉の味が絡んで、マトンのぼそぼそとしか感じは一切なくかなり美味い。
ビリヤニは、大皿に山盛りに盛られていて2人前あるんじゃないかと思うくらいの量の多さ。骨付きのマトンがゴロゴロと乗っかっている。
スパイスの香りが香ってきて、食べてみるとガンガンと効いたスパイスとマトンの味がバスマティライス(インドの香り米)に染み込んで美味い。
ライタ(ヨーグルトのサラダ)にもスパイスがかかっていて独特の味がする。それをビリヤニにかけて食べると、ライタの酸味で美味さが増して食が進む。
カレーの炊き込みご飯と聞いていて侮っていたが、こんな美味いものだとが衝撃的だった。
かなり美味いのでなんとか完食したが流石に2品は腹が苦しい。
今度来るときは1品にしよう・・・。
店を出るころには、店内はパキスタン人で溢れかえっていて、ここがパキスタン人御用達の店なんだと認識した。ちなみに日本人は誰も来なかった。
期待以上の美味さで、俺はこの店の虜になってしまった。
この日を境に月に3~4回のペースで通うようになった。
メニュー紹介
すべて網羅したわけではないが今までこの店で食べた料理を紹介しようと思う。
曜日によってもメニューが違うので、どの料理がどの曜日に出る(確率が高い)かも記載する。
ちなみに紹介している料理は全品1000円。
※メニューは随時更新
パヤバクラ(Paya Bakra)
山羊の足のスープカレー。
スープは薬膳スープみたいな味。そして辛い。
旨辛いスープのお陰で付け合わせの2枚標準装備のロティ(インド、パキスタンで食べられるパン)が進む進む。ロティ(ナンも)はお代わり自由なので多い時だと4枚くらい頼む。それでもスープが余るくらいの量の多さ。
肉はゼラチン質でプルンプルンしてる。ただ骨が多くて食べづらい。
提供曜日:日
ビーフパヤ(Beef Paya)
牛の足のカレー。
インドと違いイスラム教のパキスタンでは牛もOK。
※インドでもヒンドゥー教徒でなければ食べるらしい。
スープはパヤバクラと同じく、薬膳スープみたいな味。そして辛い。
肉はゼラチン質でプルンプルンしてる。肉はバクラより大きめで骨少なめなので食べやすい。
提供曜日:日
ニハリ(Nihari)
羊のすね肉を煮込んだカレー。
トロっとしたスープでカレーというよりシチューっぽい。ただし辛い。
ロティで食べるとスープとよく絡むのでナンよりこっちのがお勧め。
肉はマンガ肉みたいな見た目で柔らかくホロリと骨から簡単に肉が取れる。
入っている肉がでかいガッツリ系のカレー。
提供曜日:土・日
ハリーム(Halim)
マトンと豆を原型が無くなるまで煮込んだカレー。
ドロっとしかカレーでマトンより豆の味が強い気がする。全然辛くない。
具を原型が無くなるまで煮込んであるので具無しのカレーみたいでなんか物足りなさを感じる。美味いけど。
実はかなり手間のかかる料理らしい。
【追記】
久々に食べてみたところ、輪切りの青唐辛子が大量投入されていた。
この青唐辛子が単調になりがちなハリームの味の良いアクセントになっている。
ただ、辛さは倍増したが。
提供曜日:金・土
カリパコラ(Kari Pakora)
パコラ(インドとかパキスタンで食べられるかき揚げみたいなもの)とヨーグルト入りのカレー。
カレーはヨーグルトの酸味がかなり効いていて今まで食べた事のないような味。
香辛料もガンガン入っているので辛い。
パコラは、衣多めのかき揚げみたいな食感。味自体は淡泊。というかカレーの味に完全に隠れてる。
提供曜日:水、木
マトンビリヤニ(Mutton Biriyani)
カレーグレイビーというカレーのソースと米と肉を層状に重ねて蒸し上げる炊き込みご飯。
スパイスの香りが凄い。
味はスパイスがガンガン効いていて辛い。ライタ(ヨーグルトのサラダ)をかけるとビリヤニの味が引き立って、ライタをかけてこのビリヤニは完成なんだと思う。
骨付きのマトンが入っていて柔らかく、スパイスの味が染みついて美味い。
ただ、味の濃さは毎回濃かったり薄かったりと安定しない。個人的に濃い方が好き。
提供曜日:金・土
チキンビリヤニ(Chicken Biriyani)
マトンビリヤニの肉がチキンのバージョン。
肉はスパイスが染み込んでいてほくほくして美味い。
チキンの方が、マトンより肉が多いしスパイスの味を吸い込んでる気がする。
個人的にはマトンよりこっちの方が好み。
マトンの時と同じく味の濃さは日によって濃くも薄くもなり安定しない。マントと同じく濃い方が好き。
提供曜日:火・水
マトンプラオ(Mutton Plav)
カレーグレイビーというカレーのソースに米を入れて蒸し上げる炊き込みご飯。
ビリヤニと同じような香り。
味はスパイスがガンガン効いているがビリヤニより辛さ控えめ。ビリヤニと比べると少し味が単調。
ビリヤニより味の濃さが安定している気がする。比較的濃いめの味付け。
提供曜日:日・月
チャナアンダ(Chana Anda)
ひよこ豆と卵のカレー。
スープはドロッとしていて、あまり辛さが無く味は淡泊。
トマトが入っているのかちょっと酸味がある。
提供曜日:不定期(平日のどこかの曜日には必ず提供される)
チキンカラヒ(Chicken Karahi)
カラヒという鍋て煮込んだチキンカレー。
スープが汁気が無く甘辛い。
その甘辛さ加減が絶妙でうまい。
滅多に個人向けの提供が無いのでかなりレア。
ちなみに食べたのは土曜日。
提供曜日:不定期(団体向けだと毎日提供)
アルゴシュト(Alu Gosht)
ジャガイモとマトンのカレー。
スープは汁気があり甘辛い。
肉はパサパサしておらず柔らかい。
提供曜日:不定期(平日のどこかの曜日には必ず提供される)
サルガムゴシュト(Salgam Gosht)
カブとマトンのカレー。
チキンカラヒと同じくスープは汁気が少なく甘辛い。
スープはチキンカラヒと同じ調理方法なんだろうと思う。
マトンとカブがゴロゴロと入っていて、スープよりも圧倒的に量があるので食べ応えがある。
肉はパサパサしておらず柔らかい。
提供曜日:不定期
チキンロビア(Chicken Lobia)
チキンとロビア豆のカレー
スープはドロッとしていて、あまり辛くなく、味は淡泊。
チャナアンダのような酸味は無く、むしろ若干甘い。
提供曜日:不定期
チキンコルマ(Chicken Quorma)
ナッツ類とヨーグルトのペーストのチキンカレー。
骨付きのチキンが丸々投入されてる。
ナッツ類がペーストなのでマイルドで辛くないカレー。
ヨーグルトが入っているので酸味があるが、カリパコラより控えめ。
辛いのが苦手な人でも食べ易いカレー。
提供曜日:不定期(ほぼ毎日では?というくらいよく提供される)
※マトンコルマとランダム
マトンコルマ(Mutton Quorma)
ナッツ類とヨーグルトのペーストのマトンカレー。
骨付きマトンがホロホロと柔らかく美味しい。
ナッツ類がペーストでマイルドなカレー。あまり辛くない。
甘さのあるカレーだが、チキンコルマと比べると酸味があまりない。マトンの肉汁に相殺されたからか?
提供曜日:不定期(ほぼ毎日では?というくらいよく提供される)
※チキンコルマとランダム
アチャリチキン(Achari Chicken)
アチャール(インド及び周辺諸国で食べられている漬物)とチキンのカレー。
アチャールが入っている為か結構コクのあるカレー。
胡椒のようなしびれるような辛さがあるが、甘みもある。
骨付きチキンがゴロゴロと入っている。
提供曜日:月、火
オジリ マサラ(Ojieari masala)
大量の羊の胃袋が入っているカレー。
Ojri Masalaのスペル間違いか?
カレー5:羊の胃袋6くらいの量
かなりフワフワしている。
カレーの美味さが羊の胃袋のクセをなくしている。
提供日:不明 (あまり目にかかる事の無いレアメニュー)
ゴビゴシュト(Gobi Gosht)
カリフラワーとマトンのカレー。
かなりドライな感じのカレーで汁気が一切ない。
甘辛く、食べ進めていくうちにじわじわと辛さが増してくる。
提供日:水木
キーママタル(Kima Mater)
牛肉の挽肉とグリーンピースのカレー。
こちらも、かなりドライな感じのカレーで汁気無し。
甘辛く結構辛め。
見た目の量は少なめだが、結構ボリュームがあってロティ3枚はいける。
提供日:土日月
ダルチャワル(Dal Chawal)
インド豆のカレーとクミンを混ぜたバスマティーライスのカレーライス。
常連客だと思ってたこの店の店長だと思しきパキスタン人に、2019年1月1日から初めて提供を始めた新メニューだからとネットで紹介して欲しいと言われた。
通い詰めてて顔を完全に覚えられてて、食べる前に必ず写真も撮っていたからだろう。
でも試食をさせてもらえなかったのでどんな味かは分からない。
提供日:不明
スージ ハルワ (Suji Halwa)
スージという粗挽きの小麦粉とギー(バター)、砂糖を炒めて作っお菓子。
カズノコのようなツブツブ感が不思議な食感の菓子。
甘さ控えめでほんのりと甘い。
上にかけられてるナッツがいいアクセントになってる。
ただしかなり量が多いのでちょっと飽きてしまうのが難点。
提供日:ランダム
ザルダ(Zarda)
米と砂糖、アーモンドを香辛料で煮込んだデザート。
見た目はビリヤニに似ている。
香辛料がかなり効いていて、ビリヤニのようなスパイシーさを感じるが、甘いので、これはやっぱりデザートなんだって不思議な感じ。
甘くてスパイシーなデザートと言うのはなかなか食べることがないのでクセになるな。
提供日:ランダム
セミヤ(Semiya)
セミヤというかなり細いパスタを使用したデザート。
牛乳と砂糖で煮詰めたドロッとしたスープがセミヤに絡みついて、麺と甘いのってこんなに相性良いんだなって感心する。
ココナッツがいいアクセントになっていて、いい感じに甘い香りが口の中に広がりサクサクとした食感も味わえる。
提供日:ランダム
随時更新中!!
場所