2005年12月。
当時高校生だった俺は、冬休み目前だった。
冬休みくらいどこか行きたいと思っていて、JR東日本のサイトで格安切符を探していたところ、三連休パスなるJR東日本管内全てとJR北海道の中小国~函館の新幹線、特急列車も含めて乗り放題の格安切符を見つけた。
函館まで行けるのなら、いっそのこと函館旅行にでも行こう。
※手振れ補正無しのデジカメで撮影したので写真がブレていますがご了承を。
新幹線で八戸へ
12月23日。
仙台駅から八戸行の始発の新幹線に乗車する。
自分の乗っていた車両は始発だけあってだ自分一人だけだった。
くりこま高原駅に到着したあたりから雪が降り始め、北上に到着するころには線路が埋まりかけてるくらい積雪が・・・。
新幹線は2時間程度で八戸に到着。
当時は新幹線が八戸止まりなので、ここから函館行きの特急スーパー白鳥に乗り換える。
函館行きの特急の発車時刻まで時間があるので八戸駅周辺を散策する。
時刻は9時前だけど休日なので駅前には誰も居なかった。
岩手県より積雪が少なく、5cmくらいだろうか薄っすらと積もってるくらいだった。
駅からちょっと北上して線路に横断歩道が掛かっているので登ってみた。
歩道橋からは八戸駅が一望できる。
青森駅方面も撮影。
なんか雲が凄いけど大雪じゃないよな・・・?
特急スーパー白鳥で函館へ
八戸駅に戻り、発車時刻にはまだ早いがホームには特急列車が止まっていたので乗車して待っていた。
しばらくしてから特急は函館へ向けて出発した。
さっきの新幹線とは打って変わってほぼ満員だった。
三沢駅に到着する頃には積雪がすごく、ホームの屋根が潰れるのではないかと思うほど積もっていた。
電車は1時間ほどで青森駅に到着。
ここでは電車の進行方向が変わるので座席の向きを変えないといけない。
しかし、隣に座っている中年親父が爆睡中で起こすのも面倒なので、進行方向と逆向きのまま青森駅を発車した。
青森からは八戸~青森間と違いチンタラチンタラと遅い速度で走行していく。
単線のローカル線を通っていくから仕方ないか。
津軽今別駅(現・奥津軽いまべつ)を過ぎたあたりから新幹線の線路みたいになりスピードアップしていく。
何個もトンネルを潜り抜けてやっと青函トンネルに突入。
途中何回かこれが青函トンネルかと間違ってしまったじゃないか・・・。
車窓からは水が滝のように流れていて、雨でも降ってるのかと思うほどだった。
トンネルの水漏れか、それともただ電車の屋根に積もった雪が解けているのか・・・。
30分くらいすると電車はトンネルを抜け北海道に入った。
天気は晴れていて、雪は青森ほど積もってなかった。
電車は木古内駅を過ぎたあたりからチンタラチンタラと海沿いを走っていく。
海からは対岸の本州が薄っすらと見えていた。
それにしても寒そうだな・・・。
時刻は13時過ぎ。
半日電車に乗っていたのか・・・。疲れた・・・。
特急北斗で長万部へ
しかし、函館だけではなくせっかく北海道に来たのだからちょっと長万部まで行ってみようと思ったので特急「北斗」に乗り換えた。
函館を発車した列車はしばらく住宅街の中を走行し、あまり北海道らしさはなかった。
七飯駅から函館本線と別れ、高架を登っていき下り専用の藤城線に入っていく。
高架は結構高く作られていて住宅街が小さく見える。
ちなみに現在は新幹線の新函館北斗駅(旧渡島大野駅)が函館本線側に有るため藤城線は走行しない。
大沼駅で函館本線と合流してからちょっとすると駒ケ岳が見えてくる。
ここまで来ると住宅街から離れて北海道らしい景色になる。
森駅を過ぎたあたりから海沿いを走行していく。
列車に乗っていて海が見えると気分が高揚するのは何故だろうか。
しかし、60km以上海沿いを走っていくので海に飽きてくる。
列車は1時間半かけて長万部に到着。
下車するのは数人だけで止まる必要あるのかと思うくらい田舎の駅だな。
長万部散策
駅を出てみると人っ子一人歩いていない。
たしかにこんな寒いしこんなに雪積もってる時に出歩く物好きなんていないよな・・・。
とりあえず海岸の方へ歩いてみる。
なんか住宅街の路地の幅が広く、家と家の間隔が広い気がするし、建物もなんか違う気がしてきた・・・。
あと、道端に除雪された雪が2m以上高く積まれていて、ここら辺も流石北海道という感じがする。
海岸に到着すると人っ子一人おらず、カモメの大群だけがたむろしていた。
対岸に見えるのは洞爺湖当たりの山かな?
駒ケ岳も見ることが出来る。
人っ子一人居ないので開放的で良いのだが、冬の北海道の海は風が痛いくらいに冷たいので早々に退散。
とりあえず、海岸近くを通っている国道5号沿いを北上していく。
駅前が閑散としているのにこの道は交通量がかなりある。
歩道が除雪された雪で通行できないので住宅街の方の道に逃げていく。
住宅街を歩いていると室蘭本線の踏切があり、ちょうど貨物列車が通過していった。
住宅街を先に進むと今度は函館本線の踏切が。
こっちは単線でどんな山奥に行くんだろうかと思うくらいのローカル線チック。
雪で線路が埋まりかけてるし・・・。
函館行きの特急の時刻が迫ってきたので道を引き返して駅に向かっていく。
途中雪が降って来るし、まだ16時過ぎなのに日が沈んで更に寒くなってきてきつい・・・。
特急列車の到着時刻も近いのでホームで待つ。
駅で待っているのは自分とサラリーマンの二人だけだった。
つづく。